最低睡眠時間の記録は?
最低睡眠時間はどれくらいなのでしょうか? ナポレオンは1日3時間しか寝なかったという伝説がありますが、それで帝国を築いたのだとしたら大したものです。睡眠時間が短いだけで、起きている間中ぼおっとしているのなら意味がないでしょう。
実際には、ナポレオンは馬車などで移動する際や、行軍中の馬の上ででも、少しでも暇があれば寝ていたという話が伝わっています。短眠能力があるのではなくて、どこででもすぐに寝られるという才能があったのかもしれません。
最低睡眠時間といっても、一日や二日ならば大半の人が貫徹が可能です。つまり睡眠時間はゼロなのですが、そういうことではなくて、睡眠時間を固定した状態で継続して日常生活ができる時の、一番短い睡眠時間ということになります。
これについては、人間の中にはまれにまったく睡眠をとらなくても日常生活に支障がない人がいることが判っています。原因は不明で、どうやら遺伝的なものらしいのですが、現在のところ意図的に作り出せるわけではありません。もしその理由が判れば、人類は睡眠から快方されるかもしれません。
まあ、そういうSFや未来の話はやめて、現実に最低睡眠時間はどれくらいなのかを考えてみましょう。これにはいろいろな説があって、また個人差が大きいのではっきりとはいえないのですが、数々の実験を行った結果、おおむね4時間程度という結論が出ています。
普通の人は、これ以上睡眠時間を短くすると、仕事どころか生活にも支障をきたします。眠いというより、身体が持たなくなるようです。少しでも気を許すと、ところかまわず居眠りを始めます。
逆に、睡眠時間4時間という例は昔からよくあったようで、受験勉強でも「四当五落」などという言葉があるほどです。四時間しか眠らずに勉強したら合格する、ということは、逆にいうと四時間の睡眠ならまだ持つということでしょう。もっとも、そんな立場にはつきたくないものですが。
