必要な睡眠時間は普通どれくらい?
必要な睡眠時間は、極端に言えば生きていられる程度に少ない時間ということになります。もちろん、作業効率などを考えるとおそらく最低でも6時間くらいは必要でしょう。ただし、人はある程度までは現状に適応するものです。
本文:必要な睡眠時間は、極端に言えば生きていられる程度に少ない時間ということになります。もちろん、作業効率などを考えるとおそらく最低でも6時間くらいは必要でしょう。ただし、人はある程度までは現状に適応するものです。
昔アメリカで、人間がどれくらいの間眠らずにいられるか、という実験をしたことがあるそうです。限界まで挑戦するということで、選ばれたのは普段からあまり眠らないという学生でした。これは睡眠時間の実験ではなく、不眠時間の実験です。
詳しいデータは手元にありませんが、何でも一番不眠に耐えられた人は丸4日間、眠らずに過ごしたそうです。その間、途中まではさほど日常の作業に支障をきたさなかったとか。最後はやはりかなり疲れて効率が落ちたそうですが。
実験終了後、被験者は20時間ほど連続して眠り、起きた後食事などをしてまた8時間ほど眠り、その後は普通の生活に戻ったそうです。そして、その後も特に実験の影響はなかったということで、不眠能力は人によって大きな差があることが判明しました。
これは特殊な例ですが、普通のサラリーマンでも追い込まれれば2日間の貫徹くらいは何とかなります。ただ、ほとんどの人は3日目には何があろうが脱落しますが、そのあたりが普通の人の限界でしょう。つまり、その2日間の間は必要な睡眠時間はゼロということです。
人間の機能として、睡眠をキャンセルもしくは順延させるというみのがあるそうです。生活パターンの中で睡眠時間と決まっている時刻になっても就寝せず、睡眠をどんどん後ろにずらしていくことができます。もっとも、2日程度で限界がきますが。
この場合は、睡眠は不必要なのではなく、一時的に棚上げしたことになります。後で返してもらうことにはなるのですが、非常手段としては許されているということでしょう。もちろん、睡眠を取らないでいると作業効率が落ち、精神的な負荷がアップします。
ところで、睡眠をあらかじめとっておいて必要な時にはその備蓄を回す、ということは実験によって不可能と確認されています。寝貯めはできないということです。
