新生児の睡眠時間は?
統計によると、一般的な新生児の睡眠時間は1日に約18時間、ただし連続ではなく1度に3時間ほど眠り、昼夜の区別はありません。まあ、一日中眠っているといってもいいでしょう。眠りの間に起きている時間が挟まっているようなものです。
この時期は、まだ本人の意識が明確になっておらず、起きている時と寝ている時の違いはないも同然と思われます。3時間おきの起床も生理的な要求によるものかもしれません。それも、腹が減ったから泣くというだけで、おそらく寝ているときの行動と明確な区別がないものと思われます。
よってこの時期の睡眠時間にはあまり意味がないのですが、それでも覚醒しているときと寝ているときとでは脳波パターンが違うため、やはり起きているときは外界の刺激に反応して何かを学んでいるのでしょう。
生まれて一月を過ぎると、だんだん睡眠時間が短くなってきます。3ケ月くらいまでには1日に平均17時間になり、かつ一度に起きている時間が長くなります。4〜6ケ月になると、1日15時間にまで睡眠時間が減って、なおかつ夜間に睡眠をとるようになってきます。
7ケ月以降は1日に13時間睡眠となり、昼は起きていて夜に寝るリズムが定着します。このころになると1日の生活パターンが定着しているため、規則正しい就寝と起床ができるようになっています。
ただし、人間には1日を25時間とみなす体内時計があるため、ほっておくとだんだん起床時刻と就寝時刻がずれていきます。これは大人になってもちゃんとありますが、日光によって毎日時間調整を行っているため、ズレが生じないわけです。
新生児にはその調整機構が形成されておらず、そのために1日25時間のリズムで生活しているのですが、睡眠時間が短くてよくなると同時に体内時計を形成して生活リズムを整えるわけです。
